2011年2月24日木曜日

断末魔?

こんにちは。三ツ矢憲生です。

衆議院の予算委員会も終盤を迎えています。これまでの審議の模様をテレビで見たり、新聞で読まれたりされた方も多いと思います。どう思われますか?政権交代の高揚感はとっくに失せて、一体、この政権はなんなのだろうか、という疑問と不安が日本国中に広がっているのではないでしょうか。大げさに聞こえるかもしれませんし、また、日本に限った話ではないかもしれませんが、民主主義の危機が世界中に蔓延しているように見えます。

春の集い。皆様の意見を直接聞く大事な場です
先進国は、経済も成熟段階に達し、同時にどこも大衆迎合政策をとってきた結果、特に社会保障の負担に喘いでいるように見えます。逆に、途上国は、長年にわたる独裁体制に対する不満が爆発しています。両者は一見逆の動きのように見えるかもしれませんが、実は、格差や生活上の不満が根っこにあるという点で共通しているのではないでしょうか。
民主主義という政治システムは、健全な中産階級が多数を占めてこそ初めて健全に機能するものだと思います。これが世界中で壊れかけているというのが、ことの本質ではないのかな、という気がします。
三重県知事に名乗りを上げた鈴木英敬氏の奥様
元シンクロナイズドスイミングの銀メダリスト武田美保さんです

日本の近代化は、世界的に見ても、特に高度成長の1960年、70年代は、一億総中流と言われたように、希有な成功事例だと思います。中国を含む新興国でも、あの時代の日本の政治、経済のシステムを研究しようという動きもあるやに聞いています。
日本はこれから当分は、人口減少、高齢化の波を乗り切っていかないといけません。もう、総体として成長するという時代ではありません。しかし、国民個々の生活の質は維持・向上させる必要はあります。私たちは、もう一度、総中流社会を目指すべきではないでしょうか。これは、実はそう簡単な作業ではありませんが、政府や自治体に頼らなくても、基本的には個人の努力でそれが実現できるようなシステムを再構築しなければ、この国は落ち込んでいくばかりではないでしょうか。
一時的な熱病のような動きに右往左往することなく、問題の本質を見失わないように対応していきたいと思います。
こちらは旦那さんの鈴木英敬氏 伊勢でのミニ集会で真剣にメモをとっています

目前の政治状況に話を戻しますと、このままでは、予算関連法案は成立する見込みはなくなりました。この後、何が起こるのか、予測のつかない状況ですが、どうも、現政権は、予算関連法案は急いで処理しなくともよい、という方向に舵を切ったように見えます。6月くらいまでは、関連法案が通らなくても大きな支障はないと踏んでいるようです。その間に何らかの妥協策を見つけようということなのでしょうが、この調子では、日本国債の格付けにも影響しかねません。菅政権は、内憂外患を抱え、漂流しているだけのように見えます。ただただ、1日でも長く権力の座にしがみつきたいだけなのでしょうか・・・。