2011年3月15日火曜日

国難

こんにちは、三ツ矢憲生です。
11日に鹿児島に向けて飛行機に乗りました。翌日の九州新幹線の全線開通の式典に出るためでした。午後4時頃に鹿児島空港に着いて、携帯の電源を入れた途端に電話が鳴りました。地震と津波の連絡でした。すぐその足で引き返そうかと思いましたが、飛行機が飛びません。仕方なく鹿児島に一泊して、翌日一番の便で名古屋に飛びました。すぐに地元に向かいましたが、鳥羽や南伊勢で養殖の筏が津波のため大きな被害を受けていました。

翌日、東京に行き、様々な会議に出ました。ことは緊急を要します。被害者の救出をどうするのか、避難している方々への支援をどうするのか。予算は足りるのか。
災害対策に使えるのは、予備費ですが、22年度は2千億しか残っていません。これだけの大規模災害です。予備費はすぐに使い切ってしまうでしょう。私は、年度内に10兆、20兆の単位の補正予算を組むべきだと主張しました。余ったら、繰り越せばいい。被災地の人たちに、お金のことなんか心配するな、というメッセージを出すべきだと思います。また、民主党は、23年度予算を通してから補正をと言っていますが、それなら、子供手当や高速無料化の社会実験の予算などは全部災害対策に使うと言うべきです。それなら速やかに協力が出来ます。この期に及んで、来年度予算をどさくさに紛れて通そうなどというのは、一体、この国と国民を救おうという気概と本気度があるのだろうかと疑わざるを得ません。

また、福島第一原発の事故についても、甘く見過ぎたのは間違いありません。東京電力だけに対応を任せ、何の手も打たなかったのに、今朝、菅総理は東京電力に乗り込んで、怒鳴りつけたそうです。もっと早く、政府がアメリカなどの協力も得て、対応すべきだったのです。この事故は、世界でも最大規模の原発事故になりつつあります。まだ、どうなるか分かりませんが、責任を東京電力だけに押しつけるようなことは決して許されません。
いずれにしても、今度の災害と事故は、戦後最大の国難であることは間違いありません。もし、収まったとしても、その後には、気の遠くなるような復興の仕事が残されます。今の政府にそんな能力があるでしょうか。

今、日本は、世界中から、国家と国民の真価が問われようとしています。みんなが力を合わせて、日本人としての気概と気迫を示していこうではありませんか。